
今年度最後の歴史文化教室は、「松山の歴史と文化を学ぶ」ということで、松山市考古館と松山城を見学しました。前日まで降り続いた雨が心配されましたが、雨具を利用することなく、十分に活動することができました。参加児童は17名、指導者7名、合計24名での学習会となりました。
まず、松山市考古館を訪問しました。まず驚いたのは、玄関までのアプローチにある高床倉庫。実際の大きさと迫力に感動です。玄関に入って子どもたちが目を奪われたのが、土器のパズルです。自由見学の時間にも大人気でした。弥生人の衣装を身にまとった館長さんに館内を案内していただきました。館内には松山市で発見された遺跡の出土品や模型がたくさん展示されていました。古照遺跡や竪穴住居、古墳など、見ごたえがありました。さらに、バックヤードに入れていただき、出土品の復元作業などについて見せていただいたり、実物を触らせていただいたり、お話を聞いたりすることができました。土器などの精密なトレースや復元、一つ一つの出土物に記入している米粒より小さい文字など、感動しきりでした。古代を解き明かす仕事の魅力に触れることができました。
続いて、松山城に行きました。まずみんなは、ロープウェイの乗車に大喜び。しかし、天守閣への登山道を歩みながら立派な石垣や城構えを見るにつれ、松山城の大きさやすばらしさに引き込まれていきました。
本丸広場で昼食を取った後、みんなで記念写真撮影をし、天守に向かいました。日本名城100選、現存12天守の城である松山城に入り、その造りや展示品に感激していました。甲冑の試着コーナーもあり、武将になった雰囲気を楽しんでいる子もいました。
下山は、ロープウェイとリフトに分かれて乗車し、初めての体験に喜んでいる子どもたちがたくさんいました。大洲城とはまた違った魅力がいっぱいの松山城を堪能したひとときでした。
博物館に戻って、閉講式を行いました。今年度は、登録児童40名、6回実施した教室への参加児童数のべ126名、そのうち皆勤賞2名、精勤賞12名でした。一年を通して、大洲をはじめとするたくさんの地域の歴史を学び、改めて大洲の良さを実感することのできた学びある体験となりました。参加してくれた児童のみなさんが、これからも歴史や文化にふれながら大きく成長していくことを願っています。お疲れさまでした。