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令和7年度 第1回歴史文化教室(如法寺)

 令和7年度の歴史文化教室が始まりました。

 まず、博物館(肱北コミュニティーセンター)3階の大ホールにて開講式を行いました。博物館長と運営委員長からは、「今年度の会員数は、26名。例年より少ない人数ですが、大洲市内のいろいろな学校の友達と仲良くなって、楽しく歴史を学んでいきましょう。そうして、大洲をもっと好きになってください。」という話がありました。

 いよいよ教室の開始です。第1回目は、大洲黎明の禅寺「如法寺(にょほうじ)」です。冨士山の麓の参道を上がっていくと、美しく鳥のさえずりが響く森の中に、山門が現れました。国指定重要文化財である仏殿の前でご住職が迎えてくださり、如法寺の再建についてお話を伺いました。鐘楼堂では、鐘もつかせていただきました。

 大方丈(本堂)に上がり、本尊の観世音菩薩や歴代藩主・奥方の位牌、龍の襖絵などを見た後、本堂で座禅を体験しました。今回の学習で子供たちが一番楽しみにしていた活動です。まず、ご住職から坐り方、手の組み方などの姿勢や呼吸の仕方、警策(きょうさく…肩を叩いていただくこと)の受け方などの説明を受け、いざ、スタート!しーんと静まり返った仏殿の中で、みんな一心に心を静め、自分と向き合っていました。時折、警策の音が響くだけ。約15分の座禅の後は、何だか子供たちも落ち着きのある安らいだ表情に変わったような気がしました。

 庫裏の裏にある庭園を眺めたあと、ご住職から最中をいただき、心だけでなくお腹もいっぱいになりました。

 最後に、裏山の歴代藩主の墓を見学しました。ここには、7名の藩主の墓があり、そのうちの4代加藤泰統、12代加藤泰祉の墓地を見学しました。

 帰りには、河内寅太郎の墓、鵜塚、冨士山寄贈記念碑、渡場のナゲについて足早に見ながら博物館まで帰りました。