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6月13日 第1回自然科学教室(冨士山)

 6月13日(土)に令和8年度第1回目の自然科学教室が開催されました。今回で通算275回を数えます。親子活動として企画した学習会は、博物館から肱川河川敷を通って冨士山へ登るコースに一日がかりで挑戦しました。参加者は、児童36名、保護者26名、指導者10名、合計72名という近年最大数の学習会となりました。この事業は、教育財団法人桝山教育振興会の支援をいただき実施しております。

 まず、開講式を行いました。博物館長からは、「地球温暖化などにより気候が変化している中で、自然はたくましく生き続けています。そんな自然の現状を自分で確認し、自然のすばらしさを感じましょう。」と挨拶がありました。運営委員長からは、「みなさんをご指導いただく先生方は、植物や地形、鳥などの専門家ばかりです。たくさんのことを学び、自然を愛する気持ちを育てましょう。」とお話がありました。

 早速、博物館を出て観察開始です。まずは最近少なくなってきたツバメの巣の観察です。住宅街を抜けて肱川の中村河原に出るとたくさんの植物が。その中でポンポンアザミという大型のきれいな外来種がここ数年で群生してきたことを学び、オオキンケイギクなども含め、在来種との共生の難しさについて考えました。河原では、「ギョギョシ、ギョギョシ。」とせわしなくさえずるオオヨシキリを観察しました。土手に生えている大木の木陰がうれしい季節となりましたが、その大木に寄生しているヤドリギについても話を聞きました。

 肱川橋を過ぎて、遊覧道路に入りました。まず、大洲市指定天然記念物のケヤキを見ました。樹高23m、樹齢100年の住吉神社の御神木だそうです。緑色片岩の露頭を見ながら上流へ進むと、市指定天然記念物のムクロジの大木がありました。この木は、四国で2番目に大きい木だということですが、肱川の治水対策で堤防を造るために伐採されることになっていました。しかし、この木の貴重さを重んじた国交省はここだけ堤防をずらして建設をするように計画変更をし、この木が残ったのだそうです。自然保護の観点に立ったすばらしい判断が行われたことをうれしく思いました。

 ここから冨士山に向かって急登です。墓地脇の階段を、椿の路の階段をみんな一生懸命に登り、ようやく冨士山公園に到着しました。子どもたちも保護者も、大変疲れた様子でした。しかし、昼食をとった後、子どもたちは元気よく公園の遊具で遊んでいるではありませんか。子どもたちのたくましさに驚かされました。

 さあ、冨士山の頂上に向かってラストスパートです。藤棚の階段を過ぎ、如法寺山頂巨石遺跡を見学し、やっと標高320mの頂上に到着しました。そこから少し下ったところに展望台があります。ここは、大洲盆地をぐるっと眺めることができます。ここでは、大洲盆地の成り立ちを学びました。

 ここから林の中を一気に下って、如法寺に下りました。ここには、愛媛県指定天然記念物のツバキがあります。これは、加藤清正が朝鮮から持ち帰り、豊臣秀吉に献上したと伝えられる京都の地蔵院にあるツバキの分身ともいわれているものです。貴重な3樹類のツバキですので、ぜひ花の時期に見てみたいものです。

 博物館に帰ったのは、午後4時少し前。子どもたちも保護者のみなさんも大変よく頑張りました。子どもたちはもちろんのこと、保護者のみなさんも大変熱心に学習されており、充実した学びの一日になりました。本当にお疲れさまでした。