· 

10月25日 第5回自然科学教室(砥部上尾峠・小田)

 10月25日(土)、第5回自然科学教室が行われました。今回の訪問地は、砥部町上尾峠と内子町小田です。天気が心配でしたが、活動中はほぼ傘もいらず、充実した一日となりました。参加児童は21名、指導者5名、合計26名でした。なお、この活動は桝山教育振興会の助成事業として実施しています。

 博物館を出発して内子町に入り、国道379号線を通って砥部町方面に向かい、上尾トンネルの手前から旧道に入ったところの上尾峠で下車して、本日の観察開始です。この辺りは三波川変成岩帯で、緑色片岩や結晶片岩で構成されており、その上を久万層群の礫層がおおい、それらを突き抜けて上がってきた砥部焼の原料となる砥部町南部鉱床群の石鎚火山類(流紋岩~安山岩)が見られます。まず、植物を観察しながら礫層を観察しました。角のとれた丸い岩石が積もっていますが、その層の硬さに驚きです。植物観察では、各自にルーペを渡し、植物のつくりの不思議を詳しく観察しました。服にくっつくカラムシの葉の裏の毛や、メナモミの総苞、コセンダングサの種などじっくり観察しました。また、ヤマハッカやナギナタコウジュ、イヌコウジュは花や葉・茎の断面の香りをかいだり、フユイチゴの実を採って食べたりもしました。(しばらくイチゴの実争奪戦が続いたのでした。)砥部焼の陶石採掘場近くには、流紋岩の露頭が見られ、白っぽい流紋岩や粗面安山岩などを観察したり採集したりもしました。

 続いて、内子町小田に向かいました。こちらでは、貴重な大木(天然記念物)を観察します。まず、廣瀬神社です。ここには、県指定天然記念物のケヤキとイチイガシがあります。どちらも根回りは10mを超える大木です。イチイガシの幹には、人が入ることのできるほどの洞が空いており、ケヤキにはその洞を埋める治療が施されていました。次に三島神社の県指定天然記念物のイチョウと内子町指定天然記念物のカヤを見ました。イチョウは樹高が45mもあり、大きな気根が見られ、県下一だと言われています。カヤも根回り10mを超えています。元は2本ありましたが、そのうちの1本は枯れて大きな切株が残っていました。大きすぎる大木の存在に、子どもたちも圧倒されていました。このように大きな木が残っている小田の自然の豊かさに感心するとともに、今後もずっとその姿を私たちに見せてもらいたいものです。

 今回の訪問地は、わが大洲肱川の支流にあたるところで、また一つ豊かな自然にふれ、知識が増えるとともに心が豊かになったのでした。